2011年度 南極学特別実習II(サロマ湖海氷実習)

記念撮影(2012年2月 サロマ湖氷上にて)


 1. 実習スケジュール 2012年2月20日(月)-27日(月)

日付
内容
2月20日 移動(チャーターバス) 札幌市 ⇒ 北見市常呂町
到着後:オリエンテーション
夕食後:ミーティング、自己紹介
2月21日 午前:安全講習、機器習熟、野外実習(サイト設営)
午後:野外実習(サイト設営、氷厚観測(係留機器・気象計設置))
夕食後:ミーティング
2月22日 早朝:モニタリング観測
午前:野外実習
午後:野外実習、氷上行動演習(スノーモービル)
夕食後:ミーティング、データ処理・解析
2月23日 早朝:モニタリング観測
午前:野外実習
午後:野外実習、講義
夕食後:ミーティング、データ処理・解析
2月24日 早朝:モニタリング観測
午前:野外実習
午後:野外実習、係留測器回収、講義
夕食後:ミーティング、データ処理・解析
2月25日 早朝:モニタリング観測
午前:野外実習
午後:野外実習、機材撤収
夕食後:ミーティング、データ処理・解析
2月26日午前:発表準備
午後:発表準備、発表会
夕食後:ミーティング、懇親会
2月27日 移動(チャーターバス)北見市常呂町 ⇒ 紋別市
紋別市:エクスカーション[ガリンコ号乗船・オホーツクタワー見学(希望者)]
移動(チャーターバス)紋別市 ⇒ 札幌市
 2. 実習内容

 (1)海氷内部構造
    ・海氷の温度・塩分プロファイルの日変化を調べる(日に3度海氷コアを採取)。
    ・海氷内に存在するブラインチャンネルの構造を観察する。
    ・海氷内のブラインのしょっぱさを実感する。

 (2)氷厚分布
    ・海氷のアイソスタシーがどの程度成立しているかを確かめる。
    ・海氷厚測定のさまざまなやり方を考える。

 (3)海氷のマイクロ波放射計観測
    ・海氷のマイクロ波放射計観測の原理について学ぶ。
    ・海氷の状態によって、どのようにマイクロ波の信号が変わるかを観測する。

 (4)光学・生物生産
    ・海氷下の光強度がどれほど微弱なものかを観測する。
    ・ブラインチャンネルおよび海氷下のアイスアルジ、植物プランクトンを観察する。
    ・環境の違いによるアイスアルジの違いを考察する。


 3. 講義

  海氷の特性:    豊田 威信 助教(北海道大学 低温科学研究所)

  海氷と地球環境:  大島 慶一郎 教授(北海道大学 低温科学研究所)

  海洋生物学:     福地 光男 教授(国立極地研究所)、
              Prof. Harvey Marchant (Australian National University)


 4. 実習の様子


気象測器の設置


アイスコアの計測


モニタリング観測


氷上行動演習


ブラインチャンネルの観測


分析・解析の様子


講義(海氷と地球環境)の様子


実習の修了式



宿泊先での記念撮影