スイスアルプス野外実習 2013年度実習報告
--北海道大学環境科学院 地球雪氷学実習--
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スイス実習・9/6

終日:Rhone氷河にて観測実習
夕食後:データ処理・解析、観測打ち合わせ、スライドショーなど

本日のできごと


実習6日目は朝から氷河へ登り,本格的に実習がスタートしました.実習は,GPS,アルべド測定,氷河先端部の測量の3班に分かれて,午前午後のローテーションで行いました.私の班は,午前はGPS担当.毎年計測している座標を探し,その標高を写真の様なGPSを使って測定して行きます.



座標を探している様子です.なかなか過去と同じ座標を探すのは難しく,苦労しました.過去には,測定できた地点でも,現在は氷河がなくなっていたり,クレバス帯となっていたりすることもあり,氷河が年々変動し,小さくなっていることを実感しました.


午後はアルベド測定の担当でした.アルベドとは,入射光に対する反射光のエネルギー比で,氷河の表面でどれほど日射の吸収が起きているか調べることができます.


氷河上には,藍藻類やバクテリアを含むクリオコナイトという黒い物質が散在しており,この物質の有無によって,日射の吸収量が増減しているといいます.その証拠にか,氷河上で穴となっている部分には,クリオコナイトを多く見かけました.


アルべド測定に向かった地点は,クレバスも多く,回り道を繰り返して測定しました.帰り道もクレバスに囲まれて一苦労でした. 今日の実習は以上でした.明日も楽しみで仕方ありません.
文責  富安 信

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